DTMドイツツーリングカー選手権
Round1 Hockenheim

ドイツツーリングカー選手権 DTMが開幕。
ティモ・グロックとマルコ・ウィットマンが表彰台へ。

ニューマシンを駆って、6人のBMWワークスドライバーが2017年のDTMに挑む。

欧州でBMW Motorsportの熱き風が駆けぬける。SUPER GTに続いて、DTMも開幕しました。今シーズン、レースのレギュレーションなどが大きく変わりました。それに伴って、BMW MotorsportはBMW M4 DTMのニューマシンを開発し投入します。それだけではありません。タイヤは、よりソフトになり、消耗が激しくなりました。DRS(ドラッグ・リダクション・システム)と呼ばれる、空気の抵抗を減らすための可変式のリヤウイングの効率が向上しました。タイヤを温めるタイヤ・ウォーマーは禁止に。週末の2レース制は昨年と同じですが、レースは1回のピットストップが義務付けられ、55分間+1周となりました。

ドライバーとチームの無線も厳しく制限、セーフティカー導入後の再スタートはインディカースタイルの2列フォーメーションへ。DRSの使用は12周36回の起動に制限されます。予選トップ3の選手にはポイントが与えられ、ポールポジションのドライバーは3ポイント、2番手は2ポイント、3番手は1ポイントを獲得できます。まさにドライバーの能力が重視されるルール変更。ファンはこれまで以上にエキサティングなレースが愉しめます。

BMW Motorsportディレクター イェンス・マルクワルト
「私たちは今までで最もエキサイティングなシーズンを目にすることになります。ニューマシンの開発、レースのルール変更、ゲルハルト・ベルガーの代表就任など、多くの面で成功への道筋を立ててきました。全員がホッケンハイムでの開幕戦を本当に愉しみにしています。世界のトップドライバー18人が500hpのマシンで戦い、世界一と言ってもいいツーリングカーのファンたちがそれを見守ります。新たなBMW M4 DTMとともに良い準備ができています。今年最初のレースに向けて集中しています」

2016年 DTMドライバー・チャンピオン マルコ・ウィットマン No.11 Red Bull BMW M4 DTM
56レース、8勝、表彰台15回、ポールポジション8回、通算523ポイント、ドライバー・チャンピオン2回
「2度のディフェンディング・チャンピオンとして新しいシーズンを迎えられることは素晴らしいこと。マシンのナンバーは1ではなく11だけど・・・。ホッケンハイムには、とても良い思い出があるよ。昨年、ここで開催された最後のレースでタイトルを獲得しているからね。あれは素晴らしい週末だったよ」

レース1

最高のスタート!レース1でティモ・グロックが2位に。

V8エンジンの凱歌、BMW M4 DTMの咆哮がサーキットに響き渡る。1984年から、ホッケンハイムでは82回DTMのレースが開催されました。BMWは14勝を挙げ、ポールポジション獲得9回、表彰台38回という成績を残しています。BMWのドライバーがここで優勝したのは2014年です。マルコ・ウィットマンがシーズンの開幕戦で勝利し、BMWにとってDTM通算60勝目となりました。彼のDTM初勝利でもあります。BMW Team RMGに所属するウィットマンはシーズン終了時にチャンピオン・ドライバーとしてトロフィーを掲げることになりました。ホッケンハイムは勝利を約束された特別な場所です。

好調のグロック、予選では惜しくも4位に。

5月6日(土)、レース1。ティモ・グロックとマキシン・マーティンは予選でポイントの獲得を逃してしまいました。グロックのタイムは1分31秒161、トップと0.312秒差です。マキシン・マーティンは5位です。トム・ブロンクビストは9位。マルコ・ウィットマンは11位。ブルーノ・シュペングラーとアウグスト・ファルフスは13位と15位でした。ポールポジションはメルセデスのルーカス・アウアーです。

イエローのNo.16 DEUTSCHE POST BMW M4 DTMが2位でゴール。

4番グリッドのグロックは順調なスタートを決め、第1コーナーでメルセデスを追い抜き、3位に上昇します。ディフェンディング・チャンピオンのウィットマンも好スタート。7位で疾駆します。

ファルフスはスタートで躓き、遅れてしまいます。グロックが2位に浮上した時、ブロンクビストはコーナーでの衝突に巻き込まれ、大きく後退してしまいます。約55分間のレースの中盤、義務化されているピットストップの後、グロックはアウディのマイク・ロッケンフェラーをパス、2位をドライビング・テクニックで取り返してトップを走るアウディを猛追します。その差を縮め、ドッグファイトを繰り返します。しかし、トップに立つことはできませんでした。ウィットマンは10位。ポイントを獲得します。最初のレースで、マーティンは11位、シュペングラーが12位、ファルフスは15位に終わりました。優勝はメルセデスのルーカス・アウアーです。

最初のレースを終えて。

ティモ・グロック No.16 DEUTSCHE POST BMW M4 DTM
「開幕レースで表彰台に立てるのは、最高だよ。BMW Team RMGのメンバーは一生懸命やってくれた。今回は、まさに彼らの努力があったからこそ。良いスタートを切れて、オープニングラップも順調。レースの終盤ではルーカス・アウアーが私をからかっていて、単純にタイヤを温存したがっているのかと思ったよ。しかし、彼は大変な状況に陥っていたから、全力で勝負したよ。頑張りが少しだけ足りなかったけれど、2位はとてもうれしいね」

マルコ・ウィットマン No.11 Red Bull BMW M4 DTM
「上手くスタートを決めて、すぐに2台を追い抜いたよ。オープニングラップは調子が良く、7位までポジションをアップ。でも、ペースが保てないことに気がつき、10位に。ゴール直前でニコ・ミュラーに9位の座を奪われてしまったのはちょっと不満だけれど、ポイント圏内だったから良かったよ」

ドライバー・ランキング

  • 1.ルーカス・アウアー28ポイント
  • 2.ティモ・グロック18ポイント
  • 3.マイク・ロッケンフェラー15ポイント
  • 4.エドアルド・モルタラ13ポイント
  • 5.マティアス・エクストローム10ポイント
  • 6.ルネ・ラスト8ポイント
  • 7.ゲイリー・パフェット8ポイント
  • 8.ポール・ディ・レスタ4ポイント
  • 9.ニコ・ミュラー2ポイント
  • 10.マルコ・ウィットマン1ポイント
  • 11.マキシン・マーティン0ポイント
  • 12.ブルーノ・シュペングラー0ポイント
  • 13.アウグスト・ファルフス0ポイント
  • 14.ロイック・デュバル0ポイント
  • 15.ロバート・ウィケンズ0ポイント
  • 16.トム・ブロンクビスト0ポイント
  • 17.マーロ・エンゲル0ポイント
  • 18.ジェイミー・グリーン0ポイント

レース2

マルコ・ウィットマンが雨のホッケンハイムで3位に。

5月7日(日)、ティモ・グロックは土曜日のレースに続いて活躍しました。日曜日のレースではポールポジションを獲得。雨の影響を受けた大荒れのレースを8位でフィニッシュします。期待のDTMチャンピオンのマルコ・ウィットマンは17番グリッドからのスタート。難しいコンディションの中でライバルたちを置き去りにして、3位に入賞し、今年初めて表彰台に上がります。ブルーノ・シュペングラーは9位に。ポイントを堅実に獲得します。

ティモ・グロックがポールポジション。

悪天候となったレース2の予選、グロックはDTMのキャリアの中で2度目となるポールポジションを獲得しました。コースが乾いていく中、彼とチームは絶妙なタイミングでスリックタイヤを装着。セッション終盤に1分31秒406の最速タイムを叩き出します。DTMの新しいルールにより、彼は3ポイントを獲得しました。
アウグスト・ファルフスは不運でした。彼は予選2番手のタイムを記録しましたが、終了直前、最終ラップのスタートがわずかに早かったため、記録抹消となってします。順位が繰り上げとなったブルーノ・シュペングラーは6位に。次いでトム・ブロンクビスト14位、マキシン・マーティン15位、マルコ・ウィットマン17位。アウグスト・ファルフスは18位となりました。

序盤は波乱の展開。
ウィットマンが17番手スタートから逆転の3位。

決勝レース、路面コンディションはドライ。No.16 DEUTSCHE POST BMW M4 DTMを駆るグロックはポールポジションからのスタート。序盤はそのままリードを保ちます。しかし、2周目セーフティカーが導入され、インディカースタイルでレースは再スタート。このインディカースタイルがレースを混乱させます。その影響でグロッグは順位を落としてしまいます。

マーティンとファルフスはあまりにも早くレースを終えることになりました。インディカースタイルの再スタートが初めて導入される中、2人はクラッシュに巻き込まれてしまいます。マーティンはリタイヤとなりました。ファルフスは14周目にリタイヤ。グロックの他に、シュペングラーやウィットマンがトップ10を走り続けます。そして、レースが折り返しを迎えた時、雨が降り始めます。グロックとシュペングラーは雨が降り始める前にピットインを済ませていました。もう一度、レインタイヤへ履き替えるためにピットイン。順位を落とすことになり、上位争いから脱落してしまいます。

勝利の女神が微笑んだウィットマン。ピットストップを済ませていなかったため、絶好のタイミングでレインタイヤに履き替えることができました。17番グリッドから巻き返して、最後は3位でフィニッシュ。表彰台で祝福を受けます。グロッグとシュペングラーは順位を落としながらも8位と9位に。No.31 BMW Driving Experience BMW M4 DTMのブロンクビストは12位でした。優勝はアウディのジェイミー・グリーンです。

BMW Motorsportディレクター イェンス・マルクワルト
「レース2はイライラする展開になりました。天候やインディカースタイルの再スタートなど、厄介なことばかりでした。本当に厳しい戦いでした。17番グリッドから3位まで順位を上げたマルコには称賛を贈りたい。最高のレース!雨の中、簡単ではなかったはずです。彼はまったくミスをしていません。ほんの少しピットストップが早すぎたのが残念です。それ以外は良いレースでした。全体的には、DTMの素晴らしい幕開けになったと思います」

マルコ・ウィットマン No.11 Red Bull BMW M4 DTM
「凄いレース。3位にはとても満足しているよ。17番グリッドからのスタート、優勝したような気分だね。オープニングラップで、とびきりの走りができて、再スタート後も、さらに順位がアップ。雨が降り始めて、レインタイヤに変えるタイミングの決断は、かなり難しかった。それでも正しい判断だったね。戦略が完璧に成功したよ」

ドライバー・ランキング

  • 1.ルーカス・アウアー40ポイント
  • 2.ジェイミー・グリーン26ポイント
  • 3.ゲイリー・パフェット26ポイント
  • 4.ティモ・グロック25ポイント
  • 5.マイク・ロッケンフェラー21ポイント
  • 6.マルコ・ウィットマン16ポイント
  • 7.エドアルド・モルタラ13ポイント
  • 8.ニコ・ミュラー12ポイント
  • 9.ポール・ディ・レスタ12ポイント
  • 10.マティアス・エクストローム10ポイント
  • 11.ルネ・ラスト10ポイント
  • 12.ブルーノ・シュペングラー2ポイント
  • 13.マーロ・エンゲル1ポイント
  • 14.マキシン・マーティン0ポイント
  • 15.トム・ブロンクビスト0ポイント
  • 16.アウグスト・ファルフス0ポイント
  • 17.ロイック・デュバル0ポイント
  • 18.ロバート・ウィケンズ0ポイント

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