DTMドイツツーリングカー選手権
Round5 Moscow

DTM モスクワは2レース連続の表彰台。
マルコ・ウィットマンとブルーノ・シュペングラーが駆けぬける。

BMWの狼たちはモスクワへ。

ドイツツーリングカー選手権 DTMは戦いの場をロシアに移しました。全長3.931kmのモスクワ レースウェイ。BMWにとって勝利を呼ぶサーキット。2014年、マキシン・マーティンがDTMで初勝利。そして、昨年は日曜日のレースでBMWが1-2-3-4フィニッシュ。優勝したマルコ・ウィットマンは2度目のドライバー・チャンピオンに向かって大きく飛躍しました。
BMW Motorsport ディレクターのイェンス・マルクワルトはロシアでの戦いを前に「モスクワ レースウェイは良い思い出があるサーキット。でも、新たな戦いが始まります。集中力を切らすことなく、戦い続けなければいけない」と語っています。
前回のノリスリンクではBMWが1-2フィニッシュと連続優勝を決めました。最高の走りを見せたマキシン・マーティンは現在78ポイント。ドライバー・ランキングのトップ、マティアス・エクストロームに11ポイント差まで近づいています。今シーズン、最も勢いに乗っているBMW。BMW M4 DTMの勝利の咆哮を再び聞くことができるのか?見逃すことのできないレースです。

レース1

観客も昂奮、激闘のモスクワ。
マルコ・ウィットマン3位、ティモ・グロック5位!

夏のモスクワを熱くさせたBMW。7月22日(土)のレースではDTMチャンピオン ウィットマンをはじめ、BMWのドライバーたちがライバルと苛烈なバトルを繰り返しました。何度も入れ替わる順位。これこそがレースです。最後はウィットマンがチャンピオンの走りを見せて3位に。そして、初戦から好調のグロックが5位に入賞しました。

予選1位のマルコ・ウィットマン。
決勝レースは6番グリッドに。

予選ではNo.11 Red Bull BMW M4 DTMのウィットマンが1分27秒035の最速タイムを刻みました。3ポイントを獲得します。しかし、前回のノリスリンクで今シーズン3度目の警告を受けていたウィットマンは5グリッドの降格となってしまいます。彼に代わって、BMWのトップに立ったのは4位のタイムを刻んだ、No.15 Shell BMW M4 DTMのアウグスト・ファルフスです。ウィットマンの降格にともなって、3番グリッドとなります。ティモ・グロックは4番グリッドに。トム・ブロンクビストは予選8位でした。ブルーノ・シュペングラー11位、マキシン・マーティン15位でしたが、ライバルの降格により、スターティンググリッドがそれぞれひとつ前に繰り上がっています。

レースはヒートアップ。
マルコ・ウィットマンがチャンピオンの走りで3位に。

決勝レースは波乱の幕開けとなりました。ウィットマンの降格もあり、上手くスタートを決めた2台のライバル。アウグスト・ファルフス3位。続いてウィットマンが4位、ティモ・グロックは5位。彼らは狼となって獲物を猛追します。グロックはアウディのマティアス・エクストロームと激しく争いました。マシンは数回接触。その激しさのあまり、グロックは警告を受けてしまいました。3周目、2位への浮上を狙ったファルフスはアウディのマイク・ロッケンフェラーに襲い掛かります。相手の攻撃的なブロックにより、マシン同士が接触、コースアウトとなってしまいました。彼のNo.15 Shell BMW M4 DTMはダメージを受け、早くもピットへ。ファルフスは下位に後退してしまいます。マキシン・マーティンとトム・ブロンクビストも早いタイミングのピットストップとなり、二人とも順位を落とします。

11周目の終盤、グロックとウィットマンの戦い。グロックはウィットマンをかわして3位に浮上します。しかし、ここからがチャンピオン ウィットマンの走り。ピットストップ後にグロックを抜き去り、再び3位に上昇。今度はメルセデスのロバート・ウィケンズと熾烈な戦いを繰り広げます。入れ替わる順位に湧き立つモスクワ レースウェイ。最初は先行を許したウィットマンでしたが、レースの終盤、表彰台となる3位以内を奪還します。最後は3位でゴール。グロックは5位でフィニッシュします。ブルーノ・シュペングラーは惜しくも12位。ポイント獲得を逃します。マーティンは16位、アクシデントに見舞われたファルフスとブロンクビストはリタイアとなりました。優勝はアウディのルネ・ラストです。最も熱い走りで観客の記憶に残る素晴らしいレースを見せたのはウィットマンやグロックでした。

BMW Motorsport ディレクター イェンス・マルクワルト
「マルコ・ウィットマンが表彰台へ。予選で最速タイムを記録しながら、6番グリッドのスタートとなった決勝レース。素晴らしい結果です。ティモ・グロックも5位でポイントを獲得しました。獲得できたポイントについては満足しています。明日も頑張ります」

マルコ・ウィットマン No.11 Red Bull BMW M4 DTM
「表彰台はいつでもうれしい。ティモ・グロックとロバート・ウィケンズの二人と何度も最高のバトルになったよ。ロバートに抜かれ、リードされたけれど、レース終盤にペースアップ。タイヤのマネジメントも上手くいったから、3位を取り返すことができた。この結果は前向きに受け止めているよ」

ティモ・グロック No.16 DEUTSCHE POST BMW M4 DTM
「過酷なレース。2、3回の接触があった。5位でフィニッシュできたのは幸運だった。マルコ・ウィットマンが表彰台に上がったことは素晴らしい。土曜日のレースは成功だと思う」

ドライバー・ランキング

  • 1.ルネ・ラスト99ポイント
  • 2.ルーカス・アウアー95ポイント
  • 3.マティアス・エクストローム93ポイント
  • 4.マキシン・マーティン78ポイント
  • 5.ジェイミー・グリーン77ポイント
  • 6.マイク・ロッケンフェラー73ポイント
  • 7.ティモ・グロック70ポイント
  • 8.マルコ・ウィットマン64ポイント
  • 9.ゲイリー・パフェット61ポイント
  • 10.ロバート・ウィケンズ56ポイント
  • 11.ポール・ディ・レスタ53ポイント
  • 12.ブルーノ・シュペングラー43ポイント
  • 13.エドアルド・モルタラ40ポイント
  • 14.ニコ・ミュラー36ポイント
  • 15.トム・ブロンクビスト15ポイント
  • 16.アウグスト・ファルフス6ポイント
  • 17.マーロ・エンゲル3ポイント
  • 18.ロイック・デュバル0ポイント

レース2

予想外のレース展開。
ブルーノ・シュペングラーが3位でゴール。

7月23日、土曜日以上に波乱の展開となった日曜日のレース。活躍したのは2012年のDTMチャンピオン シュペングラーです。序盤、トップでレースをリードします。終盤からは激しい戦いとなりました。混戦のレースで完璧な走りを見せて3位となります。表彰台を狙うマルコ・ウィットマンは不本意なペースダウンを強いられてしまいます。粘り強く戦いましたが、コースの外に押し出され、最後は6位でフィニッシュしました。

漆黒のBMW M4 DTMが最速タイムを叩き出す。

レース2の予選で最速タイムを刻んだのは漆黒のNo.7 BMW Bank M4 DTMを駆るブルーノ・シュペングラーです。20分間のセッションでBMWにDTM通算60回目となるポールポジションをもたらしました。1分26秒579の最速タイム。DTMにおける彼のキャリアで18回目となるポールポジションです。
不運だったのはトム・ブロンクビスト。記録上の最速タイムは彼でしたが、セッション終了時の燃料の残量が規定を下回っていました。彼は失格となり、最後方からのスタートとなってしまいました。
BMWのほとんどのドライバーは好タイムを記録しています。ティモ・グロックは5位、マルコ・ウィットマンが6位、マキシン・マーティンも7位です。決勝レース、十分に上位入賞を狙えます。アウグスト・ファルフスは12位でしたが、ライバルの降格で11番グリッドからのスタートとなりました。

レースをリードしたブルーノ・シュペングラー。
最後は3位でフィニッシュ。

決勝レース、シュペングラーが最高のスタート。トップを守って、レースをリードし続けます。彼を追うマキシン・マーティンでしたが、アウディのロイック・デュバルに激しく接触されます。砂利などが敷き詰められたグラベルに押し出され、順位を落としてしまいます。ティモ・グロックを抜き去ったマルコ・ウィットマン、逆転を狙うトム・ブロンクビストは1周目を走り終えると早々とピットストップ。6周目を終えた時、No.36 SAMSUNG BMW M4 DTMのマーティンは序盤のアクシデントの影響でブレーキが不調となり、残念ながら、リタイアになってしまいました。彼のリタイアでコースにはBMW M4 GTS DTMのセーフティカーが導入されます。

再スタート後もリードを守っていたシュペングラーでしたが、11周目にライバルに追い抜かれてしまいます。早いピットインとセーフティカーの導入でウィットマンとブロンクビストは絶好のポジションを走っていました。その後、彼らも予想していなかったレース展開となります。アウディのニコ・ミュラーが長時間ピットインをしないという作戦に出ます。前方は詰まった状態。レースの序盤にピットインしたBMWを抑え込みます。終盤までピットインを実行しなかったため、ペースが上がらず、レースは混戦となってしまいました。
レースの終盤は激しい優勝争い。シュペングラーは3位でゴールします。その後方では思うようにペースアップできないウィットマンが難しい戦いを何度も切り抜けます。表彰台も狙っていましたが、6位でレースを終えました。ピットインのタイミングが良かったブロンクビストは7位に入賞します。そして、アウグスト・ファルフスは11位、ティモ・グロックが13位でした。優勝はメルセデスのマーロ・エンゲルです。
次はザントフォールト。今シーズン、好調の波に乗るブルーノ・シュペングラーとマキシン・マーティン。接戦や混戦でも確実に良い結果を残しているチャンピオン、マルコ・ウィットマン。半分以上のレースを終えたDTMは、これからが面白くなります。BMWの戦いをお見逃しなく。

BMW Motorsport ディレクター イェンス・マルクワルト
「チームの全員を誇りに思います。彼らは素晴らしい戦士であり、真のレーサーです。ブルーノ・シュペングラーが表彰台に上がりました。彼は完璧なレースをしました。マルコ・ウィットマンはポテンシャルを発揮することができなかった。とてもフラストレーションが溜まるレースになってしまいました。次のザントフォールトに向けて、気持ちを切り替えて集中していきます」

ブルーノ・シュペングラー No.7 BMW Bank M4 DTM
「チームのみんなに感謝したい。セーフティカーは不運だった。思っていたよりも影響は受けなかったよ。終盤は激しい接戦になったけれど、表彰台に上ることができた」

マルコ・ウィットマン No.11 Red Bull BMW M4 DTM
「セーフティカーが導入された時、自分たちが絶好のポジションにいると分かった。長い間ピットインしないアウディの戦術は予想外。こちらのレースは台無しになってしまった。とても残念です」

ドライバー・ランキング

  • 1.マティアス・エクストローム113ポイント
  • 2.ルネ・ラスト112ポイント
  • 3.ルーカス・アウアー99ポイント
  • 4.ジェイミー・グリーン87ポイント
  • 5.マキシン・マーティン78ポイント
  • 6.マイク・ロッケンフェラー73ポイント
  • 7.マルコ・ウィットマン72ポイント
  • 8.ティモ・グロック70ポイント
  • 9.ブルーノ・シュペングラー61ポイント
  • 10.ゲイリー・パフェット61ポイント
  • 11.ロバート・ウィケンズ58ポイント
  • 12.ポール・ディ・レスタ53ポイント
  • 13.エドアルド・モルタラ41ポイント
  • 14.ニコ・ミュラー36ポイント
  • 15.マーロ・エンゲル29ポイント
  • 16.トム・ブロンクビスト21ポイント
  • 17.アウグスト・ファルフス6ポイント
  • 18.ロイック・デュバル0ポイント

Action Sunday in Moscow

Strong fight