SUPER GTGT300 Class
Round 1 OKAYAMA GT 300km RACE

SUPER GT 2018年シーズン開幕。
ARTA BMW M6 GT3、第1戦は6位に入賞。

気心の知れた2年目のタッグ、動き出しは上々。

4月7日(土)の朝、2018年シーズン最初のレース・ウィークが始まった。今シーズン、SUPER GTでただ1台のBMW M6 GT3を擁して戦うARTA。ドライバーは昨シーズンに引き続き、高木真一選手とショーン・ウォーキンショー選手が務める。
開幕前に富士スピードウェイで行われた公式テストではトップ・タイムを記録するなど、チームは開幕戦に向けて調子を上げてきた。その勢いのままに、午前の練習走行では1分26秒364と3番手のタイムをマーク。期待の持てる立ち上がりとなったが、練習走行終盤の降雨により最終セットの確認ができず、一抹の不安を残しながらフリー走行と公式予選に臨むこととなった。

天候に翻弄された予選。それでもシングル・グリッドを獲得。

午後の公式予選Q1はショーン・ウォーキンショー選手が担当。雨が上がりドライ・コンディションとなったため、午前のフリー走行で詰めたセットでショーン選手を送り出す。路面温度がセットと合わず、なかなかタイヤをウォームアップできないなか、懸命の走りで前を目指すショーン選手。タイム・アタック中に他車に引っかかってしまうなどの不運もあったが、セッション終盤でのアタックに成功。Q1突破ギリギリのタイムで、なんとか高木選手にバトンを繋いだ。
ホッとしたのも束の間。天の悪戯か、公式予選Q2の開始直前に雨が降り始め、コースはウェット・コンディションに。各チームが対応に苦慮するなか、ARTAも完全なセット変更をできないままマシンをコースへ。高木選手はコントロールに苦しみながらも、熟練の走りで8番手のタイムを記録。明日の決勝は、シングル・グリッドからのスタートとなった。

ショーン・ウォーキンショー選手コメント:
「タイヤのウォーム・アップが難しいコンディションでしたが、Q1を突破することが出来て、高木サンも急なウェット・コンディションのなかで素晴らしい仕事をしてくれたので、難しい予選をなんとか上手く戦えたと思っています。明日はドライでもウェットでも良いレース・ペースを保てると思うので、頑張ります。」

高木真一選手コメント:
「急な雨だったので、ほぼドライ・セットのまま走りました。アンダー・ステアがキツくて、コントロールが非常に難しかったです。明日のコンディションを考えて、今からセットを決めていきたいですね。」

安藤博之エンジニアコメント:
「Q1は路面温度がかなり低くなってしまい、セットを上手く合わせ込むことが出来ませんでしたが、ショーンが頑張ってくれました。Q2は直前の雨でウェット・セットへの完全な変更ができず、8番手というポジションになってしまいました。昨年は後方から追い上げることが出来たので、セットを見直して明日の決勝に挑みたいです。」

臨機応変のピット戦略。6位フィニッシュでポイントを獲得。

4月8日(日)、決勝。午前中には雪混じりの雨が降るなど相変わらず空模様が安定しなかったが、午後になり天候は回復。ウォーム・アップ走行までには完全な晴天となった。気温11度、路面温度27度というコンディションのなか、ARTA BMW M6 GT3は高木真一選手のドライブでスタートを切った。
1周目に1台、2周目にはさらにもう1台。決勝前のウォーム・アップ走行で確認したドライ・セットの方向性が路面コンディションとマッチしたのか、M6 GT3は着実にポジションを上げていく。10周を過ぎたあたりからはGT500クラスのラップ・ダウンになり始め、混戦のなか順位を落としてしまう場面も見られたが、高木選手はすぐにリカバリー。45周目にピット・インする際には暫定トップを走行していた。
チームはピット・ストップ・タイム短縮のため、高木選手によるレース中のインプレッションから前輪のみの交換でレース後半を戦うことを決意。ドライバーをショーン・ウォーキンショー選手に交代し、クラス7番手でコースへと復帰する。54周目には6番手に浮上。さらに上位を狙うべくペース・アップし5番手の車両に追いつくも、ここにきてタイヤが厳しくなってしまう。徐々にコントロールが難しくなってきたマシンで前車をパスするのは容易ではなく、ポジション・キープで6位フィニッシュ。開幕戦からポイントを獲得する、幸先の良いスタートを切った。

高木真一選手コメント:
「タイヤ無交換作戦も視野に入れてのドライブでしたが、混戦のなかでちょっとタイヤを酷使してしまった部分もあり、2輪を交換しショーンに代わりました。彼も終盤はキツかったと思うけど、最後まで上手くタイヤを保たせてくれました。」

ショーン・ウォーキンショー選手コメント:
「タイヤ・ライフをみるとレースを勝つのは難しかった。でもレース・ラップはとても良かったし、今回は自分たちのパフォーマンスを出し切れたのではないかと思います。次の富士ラウンドに弾みをつける意味でも、グッド・レースが出来たと思います。」

土屋圭市エグゼクティブ・アドバイザーコメント:
「今日は4〜6位ぐらいが我々の狙えるポジションだと思っていたから、予想通りの結果を得られたと思う。もちろん、もう少し上のポジションなら良かったけど、今日のタイヤの状態を考えると上出来かな。でも次は得意の富士なので、もっと上を狙いたいね。」

次戦のための戦いは、もう既に始まっている。

困難を克服し、次につながる確かな手応えをつかんだARTA BMW M6 GT3。第2戦は世界有数のロング・ストレートを誇る富士スピードウェイで、ゴールデン・ウィーク真っただ中の5月3日(木・祝)・4日(金・祝)に開催される。