Blancpain GT Series Asia
Round 3&4 CHANG INTERNATIONAL CIRCUIT

Blancpain GTシリーズ・アジア、タイ・ラウンド。
BMW Team StudieはNo.82が初の表彰台を獲得。

暑さとともに熱量を増すシリーズは、マレーシアからタイへ。

シリーズのローカル・ルールに順応しきれず、苦杯をなめた開幕戦から1カ月。BMW Team Studieの面々は、BMW M4 GT4とともにシリーズ2カ国目となるタイへと飛んだ。戦いの舞台は、SUPER GTも開催されるチャーン・インターナショナル・サーキット。高低差が少なく、シンプルなレイアウトを特徴とするコースだ。今回のラウンドも前回と同様、金曜日に2回の練習走行があり、土曜日に公式予選(Q1/Q2)とレース1決勝、そして日曜日にレース2の決勝が行われる。金曜日の練習走行では、両セッションともにNo.81がクラス2番手、No.82がクラス4番手のタイムを記録。課題の確認と復習を終えたチームは、万全の体制で土曜日の公式予選へと臨んだ。

公式予選

Studie BMW M4 GT4は好調ながらも、あと一歩を詰めきれず。

2回の公式予選とレース1の決勝をこなす5月12日(土)、コース・コンディションはドライ。10時50分、オン・タイムで最初の予選が始まった。Q1の担当はNo.81が砂子塾長選手、No.82が浦田健選手。チームは予選開始と同時に、両マシンをコース・インさせる。No.81の砂子選手は計測1周目から、この週末のBMW M4 GT4最速タイムとなる1分44秒642を記録。好調ぶりをアピールする。しかしその後はトラフィックにひっかかるなどしてタイム・アップはならず、Q1をクラス2番手で終えた。一方のNo.82はタイヤのウォーム・アップに苦しみ、タイムが伸び悩んでしまう。浦田選手はグリップの上がらないなかでマシンと格闘するも、1分46秒879とクラス6番手のタイムでこの予選セッションを終えた。
Q2はアタック・ドライバーを交代し、No.81に木下隆之選手、No.82にマックス・チン選手が乗り込む。このセッションでも、チームはウェイティングなしで、予選開始と同時にマシンをコースへと送り出した。No.81の木下選手は計測1周目からQ1における砂子選手のベスト・ラップを上回り、その時点でのクラス・トップとなるタイムを記録。負けじとNo.82のマックス選手も、前日の公式練習を大幅に上回るタイムを最初の周回から記録してゆく。計測2周目、木下選手は1分44秒074を叩き出し自らのタイムを更新するが、タイミング悪くコース・アウト車両が発生し予選は赤旗により中断。残り6分でのセッション再開後、No.81とNo.82はともにアタックを試みるものの、トラック上でのタイミングが合わず、残念ながらタイムを伸ばすことはできなかった。結果、No.81の木下選手はクラス・トップと0.4秒差、2番手とわずかに0.06秒差の3番手。No.82のマックス選手が1分45秒812でクラス4番手に続いた。

レース1

これもレース。良い流れを生かせず、ペナルティに泣く。

公式予選終了後、チームに予期せぬ福音がもたらされた。Q1のトップと3番手のマシンに、レギュレーション違反によるグリッド降格処分が下されたことで、No.81は期せずして、シリーズ初となるGT4クラスのポール・ポジションからレースを進めることとなった。
タイ・ラウンドも、GT3/GT4クラス混走で行われる。フォーメーション・ラップを終えて、シグナルはオール・グリーン。灼熱の太陽がコースを照らすなか、60分間の戦いが幕を開けた。
ポール・ポジションからのスタートとなったNo.81砂子選手は順調なスタート。トップを守ったまま1コーナーを抜けてゆく。4番グリッドからのスタートとなったNo.82は、1コーナーでの混乱に乗じて浦田選手が2台をパスする素晴らしい走り。1周目のコントロール・ラインは、Studie BMW M4 GT4が1-2体制で駆けぬけた。しかし2周目、最後尾から猛烈な勢いで上がってきたQ1の覇者、No.666のMercedes AMG GT4がNo.82をかわしクラス2位に浮上。No.81とNo.666による、両者一歩も引かぬ一騎打ちが、レース序盤のハイライトとなった。
7周目、追い立てられるもトップを死守していた砂子選手だったが、前方のマシンから漏れたオイルに乗り一瞬マシンの体制を崩してしまう。No.666はその隙を見逃さずパス。No.81はクラス2位に後退する。その直後、FCY(フル・コース・イエロー)が宣言され、急減速を行ったNo.666の右リヤにNo.81の左フロントがヒット。両者大事には至らなかったものの、FCYが解除された後に再度のオーバー・テイクは叶わず、砂子選手はクラス2位のポジションをキープしたままピット・イン。ステアリングを木下選手へと託した。一方のNo.82 浦田選手は、スタート・ポディションである4位を守りマックス選手へとドライバー交代。レースはセカンド・スティントへと突入した。
20周目。背後から迫る木下選手のプレッシャーに晒されたNo.666が単独スピン。No.81は再びクラス・トップへと返り咲く。しかしその直後、無情にもFCY中の接触に対し、No.81にドライブ・スルー・ペナルティが課されてしまう。ペナルティを消化したNo.81は再度No.666にリードを許し、クラス2位でコースに復帰した。この時点でNo.82マックス選手はポジションを1つ上げクラス3位。順調に行けば2-3位のダブル・ポディウムが見えてきたところだったが、事態はここから暗転する。
まず、規定のピット・ストップ・タイムに1秒足りていなかったとして、クラス3位を走るNo.82に1秒間のストップ&ゴー・ペナルティが課されてしまい、クラス4位にポジション・ダウン。さらに、クラス2位を走るNo.81の右フロントへGT3クラスの車両がヒット。その影響でタイヤがバーストしたため、木下選手はスロー走行とピット作業を余儀なくされた。チームは最小限のロスでNo.81をコースへと送り返したが、接触によるダメージはタイヤ・ホイールに止まらずマシン・バランスにも及び、木下選手は止むなくペース・ダウン。クラス最下位である10位まで順位を落とし、レースを終えた。No.82はマックス選手が最後まで着実に走りきり、クラス4位でフィニッシュ。しかしこちらも途中まで表彰台が目の前に見えていたことから、スタート前からの良い流れは一転し、両車ともに失意のレース結果となってしまった。

砂子塾長選手コメント:
「ポールからのスタート、そして1コーナーの混乱を奇跡的に無傷で乗り越えたところまでは良かったのですが、本当にいろいろなことがありました。結果的には順位を最下位まで落としてしまい、非常に残念でした。気持ちを切り替えて明日のレースに挑み、確実に勝利をモノにしたいと思います。」

マックス・チン選手コメント:
「浦田サンがとても良いスタートを決めて私につないでくれましたが、ピットを出るのが1秒早かったため、ペナルティを受けてしまいました。それがなければポディウムに上れたことを考えると残念ですが、明日はベストを尽くして、今度こそポディウムをゲットしたいと思います。」

鈴木康昭監督コメント:
「81号車に関しては、ポール・ポジションからのスタートとなり良い流れを感じていました。しかしペナルティだけでなく、GT3にぶつけられてタイヤがバーストするなど、不運が続き最下位になってしまいました。82号車に関しては、浦田選手、マックス選手が非常に頑張ってくれましたが、ペナルティを受けてしまい4位となってしまいました。明日は気持ちを切り替えて、頑張っていきます。」

レース2

交錯するさまざまな想い。No.82、有終の美で3位表彰台を獲得。

5月13日(日)、レース2決勝。前日にも増して、サーキットには多くの地元ファンが詰めかけた。前日のレース1に続き、Q2で2番手だったマシンがペナルティで最後尾スタートとなったため、Studie BMW M4 GT4はNo.81/No.82がクラス2・3番手と上位で並んでのスタートとなった。スターティング・ドライバーは、No.81が木下選手、No.82がマックス選手。天気は快晴。レース1よりも、さらに暑さの厳しいレースとなることが予想された。
13時。定刻通りにレース2の決勝がスタート。No.81木下選手は1周目から果敢に攻め、前を行くマシンを攻略。1周目のコントロール・ラインをクラス・トップで通過する。しかし、スタートから続く混戦のなか、2周目にはNo.81/No.82そろってポジションをひとつずつ下げてしまう。さらにNo.81がポジションをひとつ下げ、クラス3・4位をキープしながらの走行となった。このままルーティンのピットを迎えるかと思われた9周目。前日に続き、No.81を容赦なくトラブルが襲う。
チーム・ラジオに飛び込んできたのは、明らかなマシンのパワー・ダウンを伝える木下選手の声だった。エンジニアはそのままでのレース続行は不可能と判断。すぐさまピット・インの指示を伝える。予定より早くピットへと戻ったマシンはガレージ内へと入れられメカニックのチェックを受けるも、その場での応急処置は叶わず。消化不良のまま、No.81のタイ・ラウンドはここで終わった。
僚友が戦列を去るなか、No.82のマックス選手は、No.81に代わりクラス3位のポジションを守り、ルーティンのピットを迎える。セカンド・スティント、そしてゴールに向けてのステアリングは、浦田選手に託された。全車がピット・ストップを終えた段階でも、変わらずクラス3番手を維持。その後も危なげない走りで安定したペースでラップを刻み、33周目に待望のチェッカー。前日惜しくも逃した、No.82としては初となる表彰台を獲得した。

木下隆之選手コメント:
「スタートが上手く決まりトップで1コーナーを抜け、しばらくは先頭をキープできたのですが、今ひとつペースが上がらず…。途中でパワーがなくなってきてしまい、リタイアとなってしまいました。表彰台、そして優勝に手がとどくところまで来ていたのですが、悔しいです。次のレースにリベンジを期します。」

浦田健選手コメント:
「なんとか3位を獲得することができました。前半、マックス選手がタイヤを労わりながらドライブしてくれたおかげで、自分のスティントでもクルマのバランスが良く、クリアに走ることができました。次戦は81号車とともに結果を出して、2台そろっての表彰台をご覧に入れたいと思っています。応援よろしくお願いします。」

鈴木康昭監督コメント:
「81号車と82号車で明暗の分かれたレースとなりました。81号車のトラブルは、世界で70台近く走っているM4 GT4のどのマシンも体験したことのない、この暑いコンディション下で出たはじめてのトラブルでした。レポートはすぐにドイツへ送られ、次戦以降に向け対策が取られる予定です。ネガティブなことが続いたなか、最後の最後に82号車が表彰台に上ってくれたのはとても良かったです。両ドライバーとも素晴らしい走りでした。いよいよ次は鈴鹿、そして富士。ここはどうしても負けられませんので、頑張ります。」

シリーズは中盤戦へ突入。ほろ苦い経験を糧に、いざ日本へ。

マレーシアに続き、タイでも表彰台を得たBMW Team Studie。しかし、その戦績に満足しているものは誰もいない。そして、チャンピオンをめぐる戦いは日本へ。迎え撃つ立場となるチームには、絶対に負けられない戦いが待っている。次なるラウンドは約1カ月半のインターバルののち、三重県・鈴鹿サーキットで6月30日(土)・7月1日(日)に行われる。三度目の正直。日本のBMWファンとともに、今度こそ勝利の美酒を味わいたい。

BMW Team Studie Official Club開設。

ファンが待ち望んだ公式クラブの開設。入会するとチームのイベントに参加できたり、様々な限定品の特典を手に入れることができます。現在、クラブでは会員を募集中。詳しくは下記URLへアクセスしてください。

BMW Team Studie Official Clubはこちらから

http://teamstudie.jp/official-club/
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