Blancpain GT Series Asia
Round 5&6 SUZUKA INTERNATIONAL CIRCUIT

Blancpain GTシリーズ・アジア、鈴鹿ラウンド。
ついに頂点へ。BMW Team Studie、悲願の初勝利。

戦い慣れた場所。だからこそ慎重に、万全を期して臨む。

前戦から約2カ月のインターバルを置いて、シリーズは一路、日本へ。BMW Team Studieにとっては、ホームで迎える今年最初のレースとなる。舞台は世界屈指のテクニカル・サーキット、鈴鹿。No.81の木下隆之選手/砂子塾長選手はもちろんのこと、No.82の浦田健選手/マックス・チン選手も走行実績は豊富。各ドライバーにとっての経験値が非常に高いサーキットでもある。チームはその「地の利」をさらに磨き込むため、早くも木曜日からサーキットに入り、2台で計5時間のテストを繰り返しセットを確認。金曜日には2本のフリー走行を消化し、BMW M4 GT4のコンディションをコースへと順応させつつ、公式予選が行われる6月30日(土)を迎えた。

公式予選

最後尾への降格と、文句なしのポール・ポジション。明暗が分かれた予選。

鈴鹿ラウンドでもタイム・スケジュールは変わらず。土曜日は2回の公式予選とレース1の決勝をこなす分刻みの1日となる。さらに予選に先立つ公式練習でNo.82が他車と接触してしまい、フロント・サスペンションを損傷。メカニックが必死に修復を試みるなか、時計は9時55分を指す。鈴鹿でのQ1が始まった。
No.81は木下選手が担当。予選開始と同時にコース・インし、タイヤをじっくりと暖めていく。計測2周目からアタックを開始。2分15秒990と2番手タイムを出すと、翌周はさらにタイムを更新。その後もアタックを試みるがタイミングが合わず、3周目に記録した2分15秒916がベスト・タイムとなり、予選2番手、GT4クラスのフロント・ローを獲得した。一方のNo.82は、予選開始から5分後にサスペンションの修理を完了。ステアリングを握る浦田選手はすぐさまコースへと飛び出してゆく。計測2周目に2分18秒999を記録、クラス7番手のタイムでQ1を終えた。しかし予選終了後、公式練習での接触に対しグリッド降格のペナルティが課せられ、結果的にレース1は最後尾からのスタートに。出走できないという最悪の結果は免れたものの、なんとも歯がゆい形となってしまった。
わずか10分間のインターバルを置いて、Q2が始まる。No.81は砂子選手、No.82はマックス選手がドライブする。両者ともコース・オープンと同時にアタックをスタート。No.81の砂子選手は2周目に2分15秒416のトップ・タイムを叩き出すと、その後もアタックを継続。一度は他車に逆転を許したものの、終了直前のラスト・アタックで2分15秒259と渾身のラップを記録。文句なく、実力で勝ち取ったポール・ポジションをチームにもたらした。No.82のマックス選手は、計測1周目に2分18秒330とその時点での4番手タイムを記録。その後も果敢に攻め続けるがタイム更新はならず、結果的には5番手でQ2を終えた。

レース1

初の日本。初の鈴鹿。BMW M4 GT4の初勝利は、僚友とともに。

14時20分、フォーメーション・ラップがスタート。慌ただしいこの1日を締めくくる、レース1の決勝が始まった。スタート直後の1コーナー、No.81のスタートを任された木下選手が、前を行くマシンをパスしトップに躍り出る。さらには格上クラスのGT3マシン2台をもかわし、1周目のコントロール・ラインをクラス・トップで通過してみせた。その後も堅実にポジションをキープするが、レースが進むとともに発生する周回遅れのマシンに前を塞がれてしまいペース・ダウン。1台にオーバー・テイクを許し、クラス2位で11周目のピット・ストップを迎えることとなった。No.81が前方で好走を見せるのと時を同じくして、無念の最後尾スタートとなったNo.82も後方から素晴らしい追い上げを見せていた。スタート・ドライバーの浦田選手は2・3・4周目と立て続けに前を行くマシンをオーバー・テイク。気迫の走りで5位までポジションを上げると、12周目にルーティンのピット・イン。後半のスティントをマックス選手に託した。
No.81は砂子選手にドライバーをスイッチ。クルーの素早いピット作業も功を奏し、すべてのマシンがピットを終えた段階でクラス・トップに返り咲いていた。その後も快調なペースを保ちながらの走行を続ける。1周のラップ・タイムだけで見れば、後方から迫るライバルの方に分がある状況のなかでも、砂子選手は冷静に自分のペースを守りながら周回を重ねてゆく。マックス選手のNo.82もスティント中盤に1つポジションを上げ4位へ。さらに終盤、前を走るマシンがピット・ストップ・ペナルティを受けたことで3位へジャンプ・アップ。すべての条件が整ったかのように、25周目、2台はそのままチェッカーを受けた。片や、シリーズ初勝利。片や、最後尾から2戦連続の3位表彰台。BMW Team Studieは、前戦タイ・ラウンドで逃した初のダブル・ポディウムを最高の形で手にする結果となった。

砂子塾長選手コメント:
「やっと勝ちました。我々Team Studieにとっては、遅すぎた勝利と言えるかもしれません。まずは素直に、この勝利を心から喜びたいと思います。チーム・スタッフ、スポンサーの皆様、そして応援してくれているすべての方々にお礼を言いたい気持ちです。明日はポール・ポジションからのスタートです。まだまだ気を引き締めていきますので、レース2も期待していてください。」

浦田健選手コメント:
「81号車の優勝で、念願のホームでダブル・ポディウムを獲得できました。今朝のプラクティスでのダメージをメカニックが懸命に修復してくれ、無事Q1を走ることができたのは大きかったと思います。ペナルティで最後尾8番手になってしまいましたが、良いスタートを決められたうえ、マックス選手も後半頑張ってくれたおかげで3位を獲得できました。明日もダブル・ポディウムを獲得できるようプッシュします!」

鈴木康昭監督コメント:
「ここ日本で81号車が優勝、82号車は2戦連続の表彰台。これ以上ない結果です。82号車は前戦で3位だったことによるサクセス・ペナルティでピット・ストップが5秒長かったにも関わらず、今回も3位。本当に素晴らしい結果だと思います。明日も勝てるように頑張りたいと思います。応援ありがとうございました。とても力になりました。やりました!」

レース2

勝利の後の苦渋。タイミング悪く、歯車が狂い続けた日曜日。

歓喜に沸いた土曜日。その流れをうまく繋げるだろうか。7月1日(日)は、ある種そんな緊張感から幕を開けた。前日よりも陽射しは強さを増し、夏の到来を強く印象付けるような空模様。10時50分のレース2スタートに向け、チーム、そしてドライバーはコンセントレーションを高めてゆく。ポール・スタートのNo.81には砂子選手、5番グリッドについたNo.82にはマックス選手が乗り込んだ。
フォーメーション・ラップののち、シグナルはオール・グリーン。60分のレースが始まってゆく。クラス・トップからスタートしたNo.81砂子選手は、2・3位のマシンと三つ巴のバトルを演じながらもポジションをキープし1周目を終えた。すると直後にコース・オフした車両が発生したため、SC(セーフティカー)が導入される。果たして、これが予兆であったのか。このあとのレース2はSCに翻弄される展開となった。3周目にレースが再開されると、No.81・No.82ともに、後方からの猛追を凌ぎながらのレースを余儀なくされる。ピットのタイミングが迫っていた9周目、シケインにてクラッシュが発生。事故車両回収のために再びSCが導入される。チームはピット・ロードがオープンになるとすぐさまNo.81砂子選手にピット・インをコール。ドライバーを木下選手にスイッチするとともに、前日の勝利のために課された15秒のサクセス・ペナルティを消化しコースへと復帰した。一方のNo.82は11周目にピット・イン。こちらもサクセス・ペナルティ5秒を消化し、後半を担当する浦田選手がピット・ロードの出口を目指した。しかし運悪く、同タイミングでSCがホーム・ストレートに差し掛かったためピット・ロードの出口がクローズ。このため浦田選手のNo.82はホーム・ストレートを隊列が通過するまで待機しなければならず、ポジションを最後尾まで落としてしまった。
12周目にレースは再開。SC中のタイミングのあやなどもあり、全車がピット・ストップを終えた時点ではクラス6位にまでその順位を下げてしまっていた。木下選手はこの位置から前を猛追。18周目から20周目まで三たびSCが導入されるも、レース残り2分で1台を、ファイナル・ラップでさらにもう1台をオーバー・テイクし、クラス4位でフィニッシュした。浦田選手も最後尾から果敢に前を目指し、クラス7位でレース2を終えた。ポール・ポジションからのスタートだったが、幾度にもわたるSC導入による混乱に加え、ピット・ストップ時に課されるサクセス・ペナルティの影響も大きかったのか、表彰台へはあと一歩のところで手が届かない結果となった。

木下隆之選手コメント:
「昨日の初優勝を胸に、気持ち良く臨んだレースでした。砂子選手が良い走りをしてトップでピットに戻りましたが、サクセス・ペナルティでポジション・ダウン。SCに対しても上手く立ち回れず、さらにポジションを落としてしまいました。ただ、最後は前を行く(ポルシェ・)ケイマンを2台オーバー・テイクして速さを見せることができたと思います。我々は勢いに乗ると怖いチームです。次の富士も絶対に勝ちます。」

マックス・チン選手コメント:
「レース2では不運にもピットのタイミングが悪く、遅れをとってしまいました。その差は大きく、挽回することはできませんでした。しかしBMW M4 GT4本来の速さに加え、ハンドリングも向上してきているので、次の富士では良い結果が出せると思います。ぜひ、富士へ私たちを応援に来てください!」

鈴木康昭監督コメント:
「なかなか厳しい結果となってしまいました。今日は1時間のレース中3度もSCが入りました。走ってはSC、走ってはSCといった展開で、サクセス・ペナルティ分を取り返すことの難しいレースとなってしまいました。皆さんと感動を分かち合えるよう、次戦の富士へと気持ちを切り替えて臨みます。引き続き、応援よろしくお願いいたします。」

悲喜こもごもの鈴鹿を終えて。なお、迎え撃つ戦いは続く。

ついに念願の初勝利を挙げたBMW Team Studie。鈴鹿で芽生えたこの歓喜の輪を、次なるラウンドでは大輪の花へと咲かせたい。その戦いの舞台となるのは、静岡県・富士スピードウェイ。Blancpain GTシリーズ・アジアにおける、日本でのラスト・ラウンドとなる。3週間後の7月21日(土)・22日(日)。勝利の経験と誇りを胸にさらなる速さを纏い、ロング・ストレートを2台そろって駆けぬけてゆくBMW M4 GT4の姿に期待したい。

BMW Team Studie Official Club開設。

ファンが待ち望んだ公式クラブの開設。入会するとチームのイベントに参加できたり、様々な限定品の特典を手に入れることができます。現在、クラブでは会員を募集中。詳しくは下記URLへアクセスしてください。

BMW Team Studie Official Clubはこちらから

http://teamstudie.jp/official-club/
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