Blancpain GT Series Asia
Round 9&10 SHANGHAI INTERNATIONAL CIRCUIT

Blancpain GTシリーズ・アジア、上海ラウンド。
BMW Team Studie、待ちに待った1-2。タイトルへ望みをつなぐ。

アジア最大のMの祭典にBMW M4 GT4が登場。イベントに華を添える。

レース1週間前の9月13日(木)、BMW Team Studieの面々は早くも上海に上陸した。しかし過度な緊張感はなく、スタッフにも笑顔があふれている。実はレース前週の9月15日(土)・16日(日)、ここ上海インターナショナル・サーキットにおいて、アジア最大のBMW Mの祭典「BMW M FESTIVAL 2018」が開催されるのだ。今シーズン、Blancpain GTシリーズ・アジアへ参戦しているBMW Team Studieもイベントへと招かれ、No.81のBMW M4 GT4、そして木下隆之選手とともに上海へと赴いたのだった。レーシング・タクシーやピット・ブース展示など現地でのプログラムはもちろん、15日(土)の夜には、1,000万人以上が視聴するというライブ・ストリーミングも開催。イベントに参加した唯一のレーシング・マシンとなったBMW M4 GT4には、会場を訪れた中国のBMWファンたちから熱い眼差しが注がれ、木下選手がステアリングを握ったレーシング・タクシーでは、初めて体験する感覚に参加者の誰もが歓声をあげていた。

公式予選

レース1・2連続のポール・ポジション。しかし、油断はできない。

大盛況のうちに幕を閉じた「BMW M FESTIVAL 2018」から1週間。BMW Team Studieのメンバーは、再び上海インターナショナル・サーキットへと舞い戻った。この上海ラウンドの結果によっては、今シーズンのドライバー・タイトル獲得の可能性が閉ざされてしまう。必勝を期したスタッフの表情から、1週間前の柔和な笑みは消えていた。9月21日(金)午後のフリー走行では、No.81がライバルに1秒以上の差をつけトップ・タイムを記録。公式予選とレース1が行われる翌9月22日(土)朝の公式練習でもNo.81は更にタイムを伸ばすことに成功した。No.82も、金曜日に発生したトラブルを土曜の朝までに克服、さらに公式練習では3番手タイムを記録するなど、BMW Team Studieにとって初めてのサーキットで、チームは上々の立ち上がりを見せた。
午前11時10分、15分間のQ1がスタート。天気は曇り。No.81は木下隆之選手、No.82はマックス・チン選手が乗り込み、2台は連なってコース・イン。両ドライバーは1周目からアタックを開始する。木下選手はいきなりGT4クラスの暫定トップ・タイムを記録。マックス選手もクラス3番手の好タイムを出すと、さらなるタイム・アップを目指しアタックを継続する。No.81木下選手は2周目もタイム・アップを果たし2分19秒549を記録。ライバルとの差を広げる。3・4周目をクーリング・ラップに当て、5周目に再度アタックを仕掛けるが、遅いマシンに引っかかってしまい中断を余儀なくされた。この時点で、GT4クラスで2分19秒台を記録していたのはNo.81のみ。ポール・ポジション獲得を確信したチームはマシンをピットへと戻した。一方のNo.82マックス選手は2周目以降も果敢に攻め続けるが、タイム更新はならず。チームの予想通り、No.81は見事ポール・ポジションを奪取。No.82も4番グリッドから、午後のレース1に望むこととなった。
10分のインターバルを挟み、Q2がスタート。No.81を駆る砂子塾長選手は、Q1の木下選手同様1周目からクラスのトップ・タイムを記録すると、2周目には2分18秒987とベストを更新。1周のクーリング・ラップを経て再度アタックするもその後の更新には至らず、マシンをピットへと戻した。No.82の浦田健選手も1周目にクラス3番手のタイムを記録。その後もアタックを続け、セッション終了まで走りぬくがタイム更新はならず。結果、No.81はレース1に続きポール・ポジションを獲得。No.82は4番グリッドと、奇しくもQ1とほぼ同じ結果となった。レース1・2と連続のポール・ポジション。だが、チームの空気は緩まない。誰もが緊張感を保ったまま、上海ラウンドの公式予選は幕を閉じた。

レース1

SC導入とタイヤ・グリップに泣いたレース1。悔しさ余る2位表彰台。

午後に入り天候はやや回復傾向。日差しも顔を覗かせ、気温は28度、路面温度は40度まで上昇した。午後3時30分、60分間のレース1決勝がスタート。GT4クラスのポール・ポジションからスタートしたNo.81のステアリングを握るのは木下選手。ロケット・スタートを決めると1コーナーをスムーズにクリアして後続を引き離し、大きなリードを築くかと思われた。しかし2周目、コース上でスピンし動けなくなったマシンの回収のため、SC(セーフティカー)が導入。No.81が築いたリードは一瞬のうちになくなってしまった。タイヤの熱を少しでも保つために左右にローリングしながらのラップが続くが、コース・マーシャルの対応が遅く、スピンした車両はコース上から一向に排除されない。クラス4番手からスタートしたNo.82をドライブするマックス選手は、冷えゆくタイヤのグリップ低下に苦しみながらの走行を強いられていた。レースは6周目にリスタート。木下選手は危なげなくトップを守ったが、マックス選手は一瞬の判断ミスによりコース・オフ。リスタート直後のラップで7位までポジションを落としてしまった。
10周目にピット・レーンがオープンすると、チームはすぐさまNo.82をピット・インさせ、浦田選手へとドライバーを交代する。一方のNo.81木下選手は、リスタート後に猛プッシュをかけていた。前戦で勝利したため、No.81には15秒のサクセス・ペナルティが科されている。ピット・インまでに、少しでも多くの差を後続につけなければならなかった。
木下選手は11周目にピットへ。砂子選手にステアリングを託し、サクセス・ペナルティも消化。No.81はコースへと戻ってゆく。しかし無情にも、前にはライバルの姿。トップでコースへ復帰することはできず、2位から前を追う形となった。しかしタイヤのグリップ・ダウンに苦しむNo.81は、砂子選手をもってしてもポジション・キープが精一杯。そのまま、悔しい2位でのチェッカーとなった。No.82浦田選手は、ペースの上がらない前方のマシンを捉えると18周目にオーバー・テイク。5位へとポジションを回復するが、No.81と同様タイヤ・グリップの低下に苦しみ、そのまま5位でフィニッシュを迎えた。

砂子塾長選手コメント:
「Q1・Q2のポール・ポジションまでは良かったのですが、レースはアンラッキーでした。後半はタイヤのドロップがひどく、どんなに丁寧にドライブしても、曲がらないし停まらない。オーバー・ステアも強く、非常にタフな状況でした。明日どうするかの策はまだできていませんが、現状では精一杯走るのみです。応援をよろしくお願いします。」

浦田健選手コメント:
「スタートはマックス選手の担当でしたが、SC導入でタイヤが冷えてしまい、ポジションを落としてしまったので、急遽後半をロング・スティントとする作戦になりました。5位までリカバリーしましたが、20周目ぐらいからタイヤがとても厳しくなり、そのままフィニッシュとなってしまいました。明日は4番手からのスタート。自分たちのクルマはサクセス・ペナルティもないので、81号車と1-2フィニッシュを狙います!」

鈴木康昭監督コメント:
「レース1は2位表彰台。このシリーズの特徴であるサクセス・ペナルティが、連勝をとても難しいものにしていることを改めて感じました。トップのクルマとの差は13秒。彼らはサクセス・ペナルティを科されていなかったので、同条件であれば勝てたのですが… それがこのシリーズのルールです。残り3戦をすべて勝つつもりで、明日へ向けて気持ちを切り替えます。」

レース2

前日の経験が生きたレース2。走り慣れぬサーキットで、念願の1-2。

日が変わり9月23日(日)。薄曇りの空の下、午後1時からのレース2決勝に向け、チームとドライバーはコンセントレーションを高めていった。グリッドにマシンが並び、フォーメーション・ラップを経て、負けられないレース2決勝がスタートした。
GT4クラスのポール・ポジションからスタートしたNo.81砂子選手はトップで1コーナーをクリア。4番手スタートのNo.82浦田選手も1台をかわし、3位で1周目のレコード・ラインを通過していく。2台の間には、ドライバー・ランキングでトップを走る前日の覇者、No.666のMercedes AMG GT4。レース序盤はトップに肉薄するNo.666をNo.81が押さえ込み、その後ろにNo.82が続くという三つ巴の戦いが続いた。前日、2台ともにレース後半でタイヤのグリップ・ダウンに苦しんだBMW M4 GT4。チームはピット作業の際にタイヤを交換することを決めていた。GT4マシンのタイヤはF1マシンのようなセンター・ロック式ではなく、5つのホイール・ナットでロックされているため交換のタイム・ロスが大きい。それでもなお、チームはタイヤ交換を選んだ。故にタイヤを存分に使える砂子選手と浦田選手は、バトルを完全にコントロールしながら周回を重ねた。
10周目にNo.81がピット・イン。タイヤを4本交換し、10秒のサクセス・ペナルティも消化。すべての作業を完璧にこなし、木下選手にスイッチしてコースへと復帰する。No.82は12周目にピットへ。同様にタイヤを4本交換、ドライバーをマックス選手へと交代しピット・アウト。全車がピット作業を済ませ、隊列が整った14周目にはNo.81がトップ、No.82は3位。間にはNo.666が入るという前半と変わらない形となったが、No.666には前半の速さがない。そのうちにズルズルとポジションを落としていき、レースは木下選手とマックス選手による1-2体制で進んだ。No.81木下選手は大きなリードを築きひとり旅。No.82マックス選手は後続に迫られる場面もあったが、ピットでフレッシュ・タイヤへと交換していたことが功を奏し2位を死守。そのままチェッカー・フラッグを受け、BMW Team Studieは念願の1-2フィニッシュを見事達成した。

木下隆之選手コメント:
「スタートを担当した砂子選手がトップを死守してくれた時に、優勝は決まったようなものでした。僕のパートでは抜かれることがないと、昨日のレースで確認済みだったからです。チームもタイヤ交換というイレギュラーな作業を完璧にこなしてくれました。チームメイトの82号車が2位になったのもうれしいです。今日はスタディ・デイと言っていいでしょう。」

マックス・チン選手コメント:
「今回はとてもハッピーなレースでした。チームが本当によくやってくれました。タイヤ交換もミスなくこなし、666号車を追いぬき2位を獲ることができました。本当に愉しく、素晴らしいレースでした。次のレースも頑張ります!」

鈴木康昭監督コメント:
「今回はこれ以上ない良い結果でレースを終えました。まずは82号車。ライバル勢が速さを見せるなかでしっかりポジションを上げ、2位。本当に素晴らしいレースでした。一方の81号車はこのレースを落とすと、今シーズンのドライバー・タイトルを諦めざるを得ない非常に重要な一戦でしたが、しっかりと勝ちました。次戦の寧波ラウンドでチャンピオンが決まります。どうか、最終戦も愉しみにしていてください。」

トップとの差わずかに11ポイント。最終戦で、ドライバー・タイトル獲得へ。

チーム初の中国、初のサーキットで、初のタイヤ交換作戦。そして、初の1-2フィニッシュ。すべてのセッションでトップを譲らなかった前戦富士に続き、BMW M4 GT4のポテンシャルの高さを見せつけた上海ラウンド。最終戦を前にして、BMW Team Studieは、今シーズンのGT4チーム・タイトルを獲得した。しかし、戦いはまだ終わらない。ドライバー・タイトルの獲得を目指した戦いの舞台は杭州湾を南下する。10月13日(土)・14日(日)、寧波インターナショナル・スピードパーク。すべてを懸けた、今年最後の戦いの幕が切って落とされる。

BMW Team Studie Official Club開設。

ファンが待ち望んだ公式クラブの開設。入会するとチームのイベントに参加できたり、様々な限定品の特典を手に入れることができます。現在、クラブでは会員を募集中。詳しくは下記URLへアクセスしてください。

BMW Team Studie Official Clubはこちらから

http://teamstudie.jp/official-club/
  • BMW Team Studie Official Club
  • Offical Club

    Official Club Strap & Pass Card