ニューBMW M5を選ぶ10の理由。

新世代のBMW M5は、ハイパワー・サルーンでありながら初の四輪駆動。
究極のパフォーマンスを支える特徴とともに、その注目ポイントを紹介する。

Photos: Simon Puschmann Words: Michael Seitz

  1. 1.Carbon Roof カーボン・ファイバー製ルーフ

    ニューBMW M5は従来よりもパワフルなエンジンと新型のBMW M xDrive四輪駆動システムが搭載されているにもかかわらず、先行モデルよりも軽量化に成功している。その理由の一つが、カーボン・ファイバー強化樹脂(CFRP)製のルーフ。
    BMW Mの他のパワフルなモデル群と同じく、このニューBMW M5にも軽量カーボン・ファイバーが採用された。この黒い「奇跡の素材」は、約50%もの軽量化を実現。
    ルーフは軽量化コンポーネントを使用する部位として、理論的に最適の位置でもある。
    その理由は、クルマの最も高い位置にあるコンポーネントの重量を減らすことで重心の位置が下がるからだ。これによって、よりスポーティな走りが可能となり、駆けぬける歓びはさらなる次元に到達する。
    ボンネットからルーフへと続くその力強いラインは、見る者の目を惹きつけずにはおかない。

身を包む精悍なラインと、黒く光沢を放つカーボン・ファイバー製ルーフ。BMW M特有のデザインが、このクルマに秘められたパワーと性能を物語っている。

  1. 2.BMW M xDrive

    このモデルには量産車として最高レベルの技術とダイナミズム、そして高い反応性を誇る四輪駆動システムが採用されている。
    エンジニアが最優先したのは、後輪駆動のスポーツ・サルーンに特有のドライビング・フィーリングを損なわないこと。
    そこで前輪の駆動力は後輪のトラクションが限界に達したときのみ、つまり路面に対するさらなる駆動力が必要なときに限り、発揮される設計とした。
    その結果、M xDriveを搭載したニューBMW M5では、スポーティなドライビング・スタイルを確固として選択し、クルマのダイナミクスの限界にまで挑んだ場合でも、かつてないレベルのドライビング・プレジャーと安定したスピードを
    味わうことができる。四輪駆動システムを採用したことにより、このハイパフォーマンス・サルーンが0-100km/h加速に要する時間はわずか3.4秒(ヨーロッパ仕様車値)。
    そのパフォーマンスは、ニュルブルクリンクのノース・ループを駆けぬけたBMW Mのテスト・ドライバーたちにも感銘を与えた。
    これまでいかなるモデルも達成できなかったスピードが発生するため、コース上のブレーキング・ポイントをすべて見直さざるを得なかったのである。

技術史の新たな1ページ:
改良ではなく、根本的な見直しが行われたM5。その結果、世界でもトップクラスのハイパフォーマンス・サルーンが誕生した。

  1. 3.Driver Assistance ドライバー・アシスタンス

    スポーツ・サルーンの中でも、これほどの走行パフォーマンスと卓越した快適性能をあわせ持つクルマは、稀有である。その完成度の高さを物語るのが、タッチ・ディスプレイやジェスチャー・コントロールによって直観的な操作が可能なBMW iDriveコントロールと、ドライバーをアシストする最先端のシステムである。
    ドライビング・アシスタント・プラスも標準装備され、レーン・コントロール・アシスタントなどの機能が必要な際にドライバーをサポートしてくれる。

アルミニウム合金製ボンネットの下で鼓動するパワフルな心臓は、大量の酸素を必要とする。V型8気筒Mツインパワー・ターボ・エンジンは車体前部のエア・インテークを通じて、1秒間に数百リットルものエアを吸い込んでいる。

  1. 4.Engine エンジン

    BMWのV型8気筒Mツインパワー・ターボ・エンジンは高回転性能(最大7,200rpm)と驚異的パワー(441kW/600ps)の
    コンビネーションに加えて、同サイズのエンジンの中でも特筆すべき性能を誇る。例えば、そのパワーを引き出すべく特別設計された経路を通った排出ガスがツイン・ターボチャージャーを回し、高圧縮の吸気を素早く、かつたっぷりと8つの気筒に送り込む。その結果、圧縮された混合気の燃焼が750Nmまでのトルクを瞬時に発生させるのだ。

BMWのV型8気筒Mツインパワー・ターボ・エンジンは高回転性能(最大7,200rpm)と驚異的パワー(441kW/600ps)のコンビネーションに加えて、同サイズのエンジンの中でも特筆すべき性能を誇る。

オプションのMカーボン・セラミック・ブレーキ・システムを搭載したBMW Mモデルはゴールドのブレーキ・キャリパーにより、ひと目で見分けることができる。BMW Mコンパウンド・ブレーキに比べて、このブレーキは軽量であるだけでなく、よりハイレベルのパフォーマンスを発揮する。ブレーキ・システムで発生する熱は、フロント・エプロンの大型エア・インテークからのエアで冷却される。

*路面状況や使用方法によっては、ブレーキ・システムに採用されている素材の特性により、特に雨天時などに車両が停止する直前、ブレーキ・ノイズが発生する場合があります。また、路面の水分や凍結防止剤の塩分の影響により、制動作用が一般的なブレーキ・システムと同等になる場合があります。この際、短時間ブレーキ性能の低下を体感される場合がありますが、必要に応じてペダルを強く踏み込むことにより解消されます。

  1. 5.Transmission トランスミッション

    ニューBMW M5は今回初めて、8速ステップトロニック・オートマチック・トランスミッションとDrivelogicの両方を装備。ギヤが瞬時に切り替わるオートマチック式にするか、ハンドルのパドル・シフトによるマニュアル式にするか、シフト設定で選択できる。

ステアリング・ホイールに配置されたM1とM2の2つの赤いボタンにより、ドライバーはドライビング・モード、エンジン・レスポンス、ステアリング、ダンピングについて自分好みの設定を選ぶことが可能。また、ヘッドアップ・ディスプレイのモード

  1. 6.Interior インテリア

    ニューBMW M5はインテリアも見直され、機能的であると同時にさらにラグジュアリーでスポーティな雰囲気へと生まれ変わった。そのハイエンドな注目ポイントの中には、Mマルチファンクション・シートをはじめ、イルミネーション・スピーカーを装備したBowers & Wilkinsサラウンド・サウンド・システム(オプション)、Drivelogicトランスミッション設定とパーキング・ロックのボタンを統合した新デザインのギヤ・セレクタ・レバーなどがある。

導きの光:ドアシル・フィニッシャーとシートのバックレストにBMW M5のサインが浮かび上がり、車内に乗り込む人々を歓迎する。

  1. 7.Light Show 光の演出

    インテリアにおいても、ニューBMW M5のために特別設計された室内灯とインパネの計器類が、エネルギッシュでスポーティなこのクルマならではの雰囲気を醸し出している。
    従来モデルよりも表示面積が70%大きくなったBMWヘッドアップ・ディスプレイには、最適なシフト・タイミング、エンジン回転数、ナビゲーション情報などが表示される。
  1. 8.M Differential Mディファレンシャル

    他のすべてのBMW Mモデルと同様、ニューBMW M5にも高速ロッキング・ディファレンシャルが採用されている。
    これは2つの後輪に効率よくエンジン・パワーを配分するための装置だが、今回初めてカーボン・クラッチ・ディスクが採用されたことにより、より繊細なパワー配分が可能となった。
    BMW M社のエンジニアたちは新型BMW M xDriveによる四輪駆動システムのポテンシャルを最大限に発揮するため、セントラル・インテリジェンス・ユニットなるものを開発した。
    これはドライビング中の運動状態に関する変数をすべて監視し、エンジンやブレーキ、ステアリング、四輪駆動システム、ロッキング・ディファレンシャルなどに指示を与えるユニットである。
    入力データをもとにソフトウェアがドライビング状況を瞬時に解釈し、すべてのセッティングを可能な限りドライバーの希望通りに調整する。システムによるこの微調整は連続的かつ自然に行われるため、物理的限界ギリギリまでクルマを追い込める熟練ドライバーでさえ、その作動に気づかないだろう。彼らが気づくのは、どんな路面や天候であっても、このクルマを驚くほど自由に、かつ自信をもってコントロールできるということだけである。

BMW Mスタイリングのトレードマークともいえる、デュアル・ツイン・テール・パイプを配置した排気システム。エアロダイナミクスに配慮した特別設計のテールエンド・デザインが、さらに安定したロードホールディングを生む。

  1. 9.Final Flourish 最終仕上げ

    4本のテールパイプがあしらわれたリヤ・エンドには、バランスを重視したエアロダイナミック・デザインが採用されている。
    繊細な調整を施したエアロダイナミック特性は高速走行時、特にコーナリング時に後輪のダウンフォースを増し、ハンドルを握るドライバーに自信を与える。
  2. 10.Focused Gaze 鋭い眼光

    ニューBMW M5はスタイリッシュなアダプティブLEDヘッドライトを標準装備。
    防眩ハイビーム・アシストも搭載されている。

導きの光:
30年以上、そして6世代の長きにわたり、BMW M5は常にテクノロジーの新たな基準を打ち立ててきた。このハイ・パフォーマンス・サルーンが現代における人気モデルの一つとなった理由も、ここにある。

主要諸元

BMW M5 saloon

  • エンジン種類

    V型8気筒DOHC

  • 総排気量 cc

    4,394

  • 最高出力 kW〔ps〕

    441〔600〕

  • 最大トルク Nm

    750

  • 0 -100 km/h加速性能 秒

    3.4

*数値はヨーロッパ仕様車値(自社データ)