Blancpain GT Series Asia
Round 11&12 NINGBO INTERNATIONAL SPEEDPARK

Blancpain GTシリーズ・アジア最終戦、寧波。
最終レースで優勝。BMW Team Studie、有終の美を飾る。

GT4クラス完全制覇に向け、いざ寧波へ。待ち受けるのは、未知なるコース。

シーズン終了を待たず、前戦の上海ラウンドでGT4クラスのチーム・タイトルを決めたBMW Team Studie。ドライバー・ランキングではNo.81木下隆之/砂子塾長の両選手がトップと11ポイント差の2位につけている。ダブル・タイトルを獲得し、GT4クラス完全制覇へ。チームの面々は、2台のBMW M4 GT4とともに、最終戦の舞台である寧波インターナショナル・スピードパークへと乗り込んだ。2017年に完成したばかりのこのサーキットは全長約4km。23のコーナーが配された、左回りのテクニカルなレイアウトとなっている。一度も走ったことがないドライバーが大半を占める未知のコース。走行の機会は10月12日(金)にフリー走行が2回、翌13日朝に公式練習が1回あるのみだ。短い時間ではあるが、BMW Team Studieのドライバーたちはコースの習熟に努めながらセットの確認を行い、その精度を高めていった。

公式予選

BMW M4 GT4、7戦連続のポール。その速さに、最後まで隙はない。

10月13日(土)。上空に雲が認められるものの、天気は晴れ。この日朝の公式練習ではNo.81がGT4クラスのトップ・タイムを記録するなど調子は上々。チームは自信を持って予選に臨んだ。午前11時40分、タイム・スケジュールから5分遅れでQ1が始まった。No.81に乗るのは砂子塾長選手。そしてNo.82は浦田健選手がアタックを担当する。No.82浦田選手はセッション開始と同時にコースへ。一方のNo.81砂子選手はアタック・スペースの確保を狙い3分間のウェイティングの後、ゆっくりとピットから出ていった。両車とも1周目はタイヤのウォーム・アップにあて、計測2周目からアタックを開始。No.81はアタック中、GT3クラスの車両に車両右側面をヒットされてしまうアクシデントに見舞われたが、大事には至らず。砂子選手の驚異のリカバリーもあり、1分53秒727のクラス・トップタイムを記録。翌周はクーリングに徹すると、計測4周目に再度アタックを開始。しかしライバルのタイム・アップはないと踏んだチームは、No.81をピットへと戻す。浦田選手は計測5周目にベスト・タイムである1分56秒504を記録しセッション終了。結果、No.81は今シーズン7度目となる堂々のポール・ポジション、No.82は5番手のグリッドを獲得した。
10分間のインターバルを挟み、Q2がスタート。No.81は木下隆之選手、No.82はマックス・チン選手へとドライバーを乗り換え、今シーズン最後の予選へと臨む。Q1と同様、No.82マックス選手はコース・オープンと同時に、No.81木下選手は若干のウェイティングの後、マシンをコースへと向けた。しかし直後にコース上でストップした車両が出たため、セッションは赤旗中断。2台は一旦ピットへと戻った。10分ほどの間を経てQ2は再開。今度はNo.81・82が同時にコースへと出て行く。No.81はアタック・スペースを確保するため計測1周目をスロー走行。2周目にアタックに転じるとクラスのトップ・タイムを記録するが、直後にドライバー・タイトルを争うNo.666のMercedes AMG GT4がタイムを更新する。木下選手は焦らず翌周をクーリングにあて、4周目に再度渾身のアタック。結果、No.666のタイムを0秒068上回る1分53秒843を記録し、鈴鹿ラウンドのQ2から7連続となる8度目のGT4ポール・ポジションを獲得した。計測1周目からアタックを続けたNo.82マックス選手は5周目に1分56秒915を記録。初めてのコースに手を焼きながらも、7番手のグリッドを得た。

レース1

運命を分けた数秒。参戦初年度でダブル・タイトルの夢、潰える。

午後3時20分、決勝。気温は22度、路面温度は27度。GT4クラス完全制覇に向けた戦いが始まった。1周のフォーメーション・ラップの後、シグナルはオール・グリーン。ひしめき合うマシンたちが互いを牽制しながら、ホーム・ストレートを全開で駆けぬけてゆく。直後の1コーナーで1台のマシンがコース・オフ。さらに続く2・3コーナーでも、スピンや接触するマシンが続出し混沌とした状況に。アクシデントに巻き込まれたのはすべてGT3クラスのマシンであったため、後方からスタートしたGT4クラスのマシンに被害はなかったが、すぐさまSC(セーフティカー)が導入される事態となってしまう。その後、SCの先導は約20分間にも渡り続くこととなった。8周目にレース再開。No.81のスタートを担当した砂子選手はクラス・トップを危なげなくキープ。一方のNo.82浦田選手は完璧なリスタートを決め、ポジションを1つアップ。4位でレース前半の周回を重ねてゆく。
11周目にピットがオープンすると、チームはまず砂子選手にピット・インをコール。翌12周目にピットへと向かったNo.81は、前戦の優勝に伴い科せられた15秒のサクセス・ペナルティを消化。木下選手にドライバーをスイッチしてコースへと復帰した。浦田選手は14周目にピットへ。こちらも前戦2位のサクセス・ペナルティ10秒を消化、ドライバーをマックス選手へと乗り換え、コースへと戻った。16周目にGT4クラスの全車がピット・ストップを終え隊列が整った段階で、No.81は4位、No.82は5位を走行。No.81木下選手は17周目に前のマシンを捉えて3位へとポジションを上げると、翌18周目には2位のマシンに肉薄。22周目にはオーバー・テイクし、2位へと躍進した。しかし、そのわずか数秒前、コース上にストップしたマシンが発生したためにイエロー・フラッグがコースに掲示されていた。イエロー・フラッグ掲示中は追い越し禁止となる。紙一重のタイミングだったため、この件についてレース・ディレクターによる審議が行われることとなった。その間もレースは続く。今日2度目のSCが導入され、25周目まで隊列を先導。26周目にリスタートすると、No.81はトップのNo.666に向け突き進んでいく。しかしSC中に後方に並んだGT3クラスのマシンを先行させなければならず、なかなかベストの走行ラインでラップを刻むことができない。結局そのままレースはフィニッシュ。クラス2位でレースを終えたものの、終了後に審議対象となっていたオーバー・テイクについて30秒のペナルティが科されたため、最終的な結果はクラス7位。これにより、手の届くところまできていたドライバー・タイトル獲得の可能性は、レース2を待たず失われてしまった。No.82は後方のマシンに対し築いていた15秒以上のリードをSCにより失うと、27周目にオーバー・テイクを許しポジション・ダウン。最終的に5位というリザルトで、レース1を終えた。

レース2

やれることはやり尽くした。必勝体制で、見事ポディウムの真ん中へ。

GT4クラス完全制覇の夢は潰えた。しかし、シリーズはまだ終わっていない。シーズンのラスト・レースを勝利で飾るため、チームは気持ちを切り替えて10月14日(日)のレース2へと臨んだ。
午前10時55分、フォーメーション・ラップがスタート。SCがピット・ロードへと向かい、2018年のBlancpain GTシリーズ・アジアを締めくくる60分間の戦いが幕を開けた。前日のようなスタート直後の混乱もなく、オープニング・ラップは順調に進むかと思われたが、コース中盤でGT3マシン同士の接触が発生。2レース連続で、1周目からSCが導入される展開となってしまった。5周目にリスタートされると、ポール・ポジション・スタートからトップを守るNo.81木下選手は追いすがるNo.666をいなしつつ、周回を重ねる展開に。一方のNo.82マックス選手は9周目に1台を攻略。グリッド前方のマシンが1台出走しなかったこともあり、5位へと躍進。安定したペースでポジションをキープする。No.82は11周目にピットへと向かうと、上海ラウンドと同じタイヤ交換作戦を敢行。浦田選手へとステアリングを託し、コースへと復帰した。
一方、No.666の猛攻を凌ぎきった木下選手は14周目にピットへ。No.82と同様に4輪すべてのタイヤを交換し、乗り換わった砂子選手は勇躍コースへと飛び出してゆく。GT4クラスの全マシンがルーティンのピット作業を終え、隊列が整った16周目の時点で、No.81はトップを快走。No.82は5位。No.81砂子選手はアウト・ラップ直後から、ニュー・タイヤで予選の記録に迫るタイムを連発。周回を重ねるごとに、2位のNo.666との差を拡大してゆく。No.82浦田選手も同様に好タイムを連発し前をゆくマシンに肉薄。22周目、4位へとポジションを上げた。
レースはそのままアクシデントなく60分が経過。最後まで手を緩めなかったNo.81がトップでチェッカーを受け、No.82も4位フィニッシュ。2018年シーズンは、ここに幕を閉じた。

木下隆之選手コメント:
「2018年のシーズンが終わりました。寂しさもあり、達成感もある複雑な気持ちです。我々が狙っていたドライバーズ・チャンピオンを獲ることはできませんでした。しかし、BMW M4 GT4の確かな速さと強さを証明することはできました。初年度としては及第点だったと思いますが、2位で満足する我々ではありません。来シーズンは必ずチャンピオンを獲ります。本当にありがとうございました。来年、またお会いしましょう!」

砂子塾長選手コメント:
「勝ちました。ライバルの666号車には昨日のサクセス・ペナルティが15秒あったため、特に難しいレースではありませんでした。最後まで一切手を抜かず、81号車、そしてBMW Team Studieの強さを他のチームに見せることができたと思います。我々に必要なのは、あとちょっとだけの強さです。木下選手ともども、来シーズンもこのシリーズに挑んでいくと思います。引き続き、応援をよろしくお願いします。1年間ありがとうございました。」

浦田健選手コメント:
「BMW Team Studieとともにレースをすることになるとは、10年前、まだスポーツカーにすら乗ったことのなかった自分からは想像できません。感無量です。このチャンスを与えてくれた鈴木監督、そしてすべてのスタッフに、心から感謝します。パートナーのマックスさんや、ドライビングの手ほどきをしてくれた木下選手、砂子選手、本当にありがとうございました。来年も同じ環境で走れるよう、頑張りたいと思います。その際はぜひ、応援をよろしくお願いします。1年間、本当にありがとうございました。」

マックス・チン選手コメント:
「今日はとても順調でした。後半、浦田さんが良い走りをしてくれ、4位でフィニッシュすることができました。この週末ではベストな結果です。このチームには、来年はより良い結果を残せるポテンシャルが十二分にあると感じています。応援ありがとうございました。チーム・スタッフのみなさんやメディアのみなさん、ありがとうございました。1年間、とても愉しいレース・シーズンでした。」

鈴木康昭監督コメント:
「2018年シーズン最終戦、優勝しました! 昨日の結果もあり、最終的にはドライバーズ・チャンピオンには届かず、残念ながら2位に終わりました。とはいえ、最後のレースで優勝できたことはとても素晴らしい締めくくりだったと思います。今シーズンからエントリーしたこのシリーズ、序盤のマレーシアとタイでそのルールに不慣れだったことが、最終的にチャンピオンに届かなかった理由だと思います。しかし、その後はみなさんの応援のおかげもあり、最終戦まで安定した速さをご覧に入れる事ができました。来シーズンもBMW Team Studieにご期待ください。力強い応援、本当にありがとうございました。」

嬉しさと悔しさが入り交じった一年。経験という名の糧を胸に、次へ。

初のマシン、初のシリーズ、初のサーキット。いくつものチャレンジにあふれた、BMW Team Studieの2018年が幕を閉じた。結果は、チーム・タイトル奪取。そして、ドライバー・ランキング2位と4位。すべてが順調にいったわけではない。むしろトラブルに満ちたシーズンだった。そのなかで、BMW M4 GT4はレースを重ねるごとに速さを増してゆき、7戦連続ポール・ポジションという偉業も成し遂げた。この一年で、チームは確実に成長を遂げた。
2019年、Blancpain GTシリーズ・アジアは装いも新たに「Blancpain GTワールド・チャレンジ・アジア」として開催される。中国でのラウンドが1戦減り、新たに韓国ラウンドの開催がアナウンスされた。そして今シーズンはすべてのレースでGT3クラスとGT4クラスの混走で行われたレースが、各クラスごとに独立したレースとして行われることも発表されている。シリーズは、よりコンペティティブに。BMW Team Studieの戦いは、まだ始まったばかりだ。

BMW Team Studie Official Club開設。

ファンが待ち望んだ公式クラブの開設。入会するとチームのイベントに参加できたり、様々な限定品の特典を手に入れることができます。現在、クラブでは会員を募集中。詳しくは下記URLへアクセスしてください。

BMW Team Studie Official Clubはこちらから

http://teamstudie.jp/official-club/
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